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猫が急に噛むのはなぜ? 撫でている手を噛む理由と、噛まれないための接し方

ひざの上でゴロゴロ言っていたのに、撫でていたら急にカプッ。「さっきまで甘えていたのに、なんで?」と思ったことはありませんか。英国の猫の福祉団体は、理由もなく突然噛んだように見えても、見落とした合図が出ていることがよくある、と書いています。この記事では、猫が噛みやすい4つの場面と、それぞれの接し方をまとめました。

撫でている手を噛む前に、合図が出ていることが多い

ひとつめの場面は、撫でている途中の噛みつきです。気持ちよさそうにしていた猫が急にいらだち、軽く噛んで走り去る。同じ所を何度も撫でられるうちに、触られること自体が不快になっていくためと考えられています。ただ、なぜそうなるのかは、専門機関もよく分かっていないとしています。

分かっているのは、噛む前に合図が出ることが多い、ということです。

  • 撫でている手の方へ、頭をさっと向ける
  • しっぽをぴくぴく振る、大きく打ち振る
  • 耳を伏せる、前後に動かす
  • 瞳が大きく開く
  • そわそわして、落ち着かなくなる

どれかが見えたら、そこで手を止めるのがいちばんです。撫でる時間は、合図が出る前に終わるくらい短めにして、離す前に明るい声で「おしまい」と声をかけます。噛まずに撫でさせてくれたら、おやつで褒めるのも助けになります。短く撫でて終えることを重ねると、どのくらいで合図が出るのか、その子の長さが見えてきます。

手や足で遊ぶと、手足を獲物と覚えることがある

猫が飼い主に向ける噛みつきで、いちばん多いのは遊びの中のものです。じゃらしの代わりに手を動かしたり、布団の中で足を動かして追わせたりすると、これが起きやすくなります。子猫のころに指や足で遊んでいると、手足をおもちゃだと覚えることもあり、歯と爪が鋭くなってからも同じように飛びかかってきます。

遊ぶ時は、手ではなくじゃらしを使います。腕に抱きついて噛みながら、後ろ足でけってくる時は、大きな獲物を捕まえた時の、狩りの動きです。けるためのおもちゃ(キッカー)を渡して、そちらにけらせます。

興奮が収まらない猫は、近くの人を噛むことがある

舐めていたと思ったら噛む、噛んだ後に舐める。この行ったり来たりは、興奮しすぎのサインと見られています。そんな様子が見えた時は、おもちゃへ気持ちを向けさせるか、噛み続けるなら、しばらく離れて落ち着くのを待ちます。

もうひとつ見落としやすいのが、窓の外です。外の猫など、手の届かない相手に興奮した猫は、近くにいる人に向けて噛むことがあります。興奮してから噛むまでに、何時間も空くこともあります。何もしていないのに噛まれたと感じる時は、その前に窓の外を見ていなかったか、思い出してみてください。外の猫がきっかけなら、カーテンやブラインドで見えなくするのがいちばんの手です。

噛まれた時は、叱らずに静かに離れる

噛まれると、つい叩いたり、手で押さえたりしたくなります。けれど、噛んでいる最中の猫に手を出すと、人を怖がるようになるか、遊びの続きと受け取って、噛むことを褒めた形になることがあります。何も言わずにその場を離れれば、乱暴に遊ぶと遊びが終わる、と猫が覚えることがあります。

怖がっている時の噛みつきも同じです。猫は怖い時、ふつうは逃げて隠れます。逃げ場がないと感じた時に、最後の手段として噛むことがあります。怖がっていると感じた時は、抱き上げてなだめるより、そっとして、隠れられる場所へ行けるようにします。

なお、それまで噛まなかった子が噛むようになった時は、体のどこかが痛いことがある、と英国の猫の福祉団体は書いています。

まとめ

猫の「急に噛む」は、4つの場面で接し方を変えられます。

  • 撫でている時は、しっぽ・耳・瞳の合図が出たら手を止める。撫でるのは短めに
  • 遊ぶ時は手足を使わず、じゃらしや、けるためのおもちゃで
  • 興奮している時は、おもちゃへ向けるか離れて待つ。窓の外が気になるなら隠す
  • 噛まれた時は、叱らず触らず、静かに離れる

次に撫でる時は、手を動かしながら、しっぽと耳を少しだけ見ていてください。噛まれる前に手を止められた時、その子が出していた合図が、ちゃんと読めるようになっています。

参考:ASPCA(米国の動物福祉団体)/コーネル大学獣医学部 猫の健康センター(2016年)/VCA Animal Hospitals 獣医行動学の解説(2022年)/Cats Protection(英国の猫の福祉団体・2023年)

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