愛犬が前足で「ちょいちょい」と触ってくること、ありませんか? 見上げながらのしぐさはとてもかわいいですが、「何を伝えたいの?」「毎回応えてもいいの?」と気になる飼い主さんも多いはず。この記事では、犬が前足でちょいちょいしてくる理由と、ちょいちょいされたときの上手な応え方を解説します。
犬の「前足ちょいちょい」とは
犬が前足で飼い主をちょいちょいと触るのは、多くの場合、飼い主に何かを伝えたいときのしぐさです。人でいえば、話しかける前に「ねえ」と声をかけるのと同じ。犬にとっては、飼い主とのコミュニケーションのひとつです。
ちょいちょいしたときに飼い主が応えてくれると、犬は「前足を出せば気づいてもらえる」とすぐに覚えます。ちょいちょいの多さには個性があり、何度もしてくる子もいれば、ほとんどしない子もいます。
犬が前足でちょいちょいしてくる主な理由
ちょいちょいの意味は、いつも同じではありません。その時の場面を見ると、何を伝えたいのかが分かります。
なでてほしい
よくあるのが、スキンシップの催促です。なでている手を止めたとたんにちょいちょいしてくるなら、「もっとなでて」のサインです。
ごはんやおやつがほしい
食べ物がほしいときにも、前足でアピールします。
外に行きたい・遊んでほしい
特に子犬は、トイレや遊びで外に出たいときに、前足でちょいちょいしたり、吠えたり、しっぽを振ったり、おもちゃを持ってきたりして誘います。
不安を感じている
雷が鳴ったとき、飼い主が出かけそうなとき、ドアをたたく音がしたときなど、怖くて安心したいときにも前足をかけてきます。息が荒い、しっぽが下がっている、そわそわしているといった様子が一緒に見られたら、不安のサインかもしれません。
飼い主をなぐさめたい
飼い主が落ち込んでいるとき、元気づけるように前足で触れてくる犬もいます。
ちょいちょいには、応えてあげてOK
ちょいちょいは、犬が飼い主に気持ちを伝えようとしている大切なしぐさです。理由が分かれば、いつも払いのける必要はありません。なでてほしいならなでてあげる、不安そうなら「大丈夫だよ」と声をかけて、やさしくなでたり、お気に入りのおもちゃを渡したりして安心させてあげる。気持ちに応えることが、愛犬との絆を深めることにつながります。
ただし、ちょいちょいのたびにすぐ応えていると、犬は「ちょいちょいすれば応えてもらえる」と覚え、回数がだんだん増えていくことがあります。特に、ちょいちょいされるたびにおやつをあげるのは控えましょう。
ちょいちょいが多くて困るときの対処法
家事や仕事で手が離せないときなど、ちょいちょいが多くて困る場合は、次のような方法を試してみましょう。
先に満たしておく
ちょいちょいが出やすい時間の前に、散歩や遊び、トイレを済ませておきます。散歩やごはんの時間をだいたい決めておくと、犬も「そろそろだな」と分かるようになります。テレビを見る前などに、フードを詰めたおもちゃを渡しておくのもおすすめです。
少しだけ待ってもらう
いきなりまったく応えないようにすると、犬にとっては我慢が大きすぎて、甘噛みや飛びつきに変わることがあります。まずは30秒ほど待ってから応え、少しずつ待つ時間をのばしましょう。はじめのうちは、ちょいちょいが一時的に強くなることもありますが、根負けせずに続けるのがポイントです。
代わりの伝え方を教える
おすわりができたら、ほめてから応えます。「前足よりおすわりのほうが通じる」と覚えてもらいましょう。
叱らない
叱られることも、犬にとっては「かまってもらえた」ことになってしまいます。困っても、叱らないようにします。
なお、待ってもらう練習は、体調が悪くないこと、痛がっていないことを確かめてから始めましょう。
まとめ
犬の前足ちょいちょいは、飼い主への「ねえ、気づいて」のサインです。
- なでてほしい・食べ物がほしい・外に行きたい・不安・なぐさめなど、意味は場面で見分ける
- 気持ちに応えてあげてOK。不安そうなときは声をかけて安心させる
- 多くて困るときは、先に満たし、30秒ほどから少しずつ待ってもらう
- 叱らず、おすわりなど代わりの伝え方を教える
理由が分かると、ちょいちょいは払いのけるものではなく、愛犬との絆を深めるきっかけになります。
膝にちょこんと乗る小さな前足は、その子なりの「ねえ、聞いて」なのです。
TOMORU|犬猫と暮らす毎日のために、ケアを考えています。
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