子猫のころはじゃらしに飛びついていたのに、最近は目で追うだけ。「もう歳なのかな」「そういう性格になったのかな」と思ったことはありませんか。ただ、全米猫獣医師協会と国際猫医学会がまとめた猫の暮らしの指針には、よく食べている猫にも狩りの行動は出る、と書かれています。遊ばなくなったように見えても、狩りの気持ちまで消えたとは限りません。この記事では、大人の猫がまた遊びに乗ってきやすくなる遊ばせ方を4つまとめました。
同じおもちゃが続くと、猫は数回で飽きる
まず、おもちゃそのものの話です。大人の猫を対象にした実験で、同じおもちゃで3回続けて遊ばせたところ、3回目には遊びの反応がほとんど消えました。ところが4回目に色の違うおもちゃに替えると、猫はまた激しく遊び始めました。遊びたい気持ちが減ったのではなく、同じおもちゃに慣れてしまっていたのです。
研究者は、猫のおもちゃへの反応を「最初は興味を持つが、変化がなければすぐに慣れる」とまとめています。いつも同じじゃらしが出てくるなら、猫にとっては見慣れた物です。遊ばなくなったのは、猫が変わったからではなく、おもちゃが変わらないからかもしれません。
この指針も、慣れと退屈を防ぐために、おもちゃを入れ替えて使うようすすめています。今あるおもちゃをいくつか片づけておき、しばらくしてから出すだけでも入れ替えになります。同じ実験では、間を5分ほどあけて替えた時のほうが、30分前後あけた時より強く遊んでいました。一度で長く続けるより、反応が薄くなったら別の物に替えるほうが、猫は乗ってきやすいようです。
じゃらしは、獲物のように動かす
次は動かし方です。指針がすすめているのは、じゃらしの先を本物の獲物のように動かすことです。ひとつは、空を飛ぶ獲物のように、猫の前の空中をさっと横切らせる動き。もうひとつは、地面の獲物のように、猫からまっすぐ素早く離れていく動きです。
顔の前でゆらゆら振るだけでは、獲物には見えません。獲物は猫に向かってこず、逃げていくものです。先には、羽根や毛のついた小さめのおもちゃが向いています。猫は手ざわりや小ささといった獲物らしい特徴に反応して遊び始め、実験でも小さいおもちゃのほうがよく遊ばれていました。
手や足をおもちゃ代わりに使うのは避けます。猫にも人にもけがのもとになるからです。年を取った猫にも遊びは必要で、指針は、遊びの種類や強さを変えればいいとしています。その子に合った強さで続けることが大事です。
最後は捕まえさせて、おやつで終える
猫の狩りには流れがあります。獲物を見つけ、忍び寄り、追いかけ、飛びかかり、仕留めて、食べる。指針は、この流れのできるだけ多くを、遊びの中で出させるようすすめています。
そのため、じゃらしは最後に捕まえさせます。逃げ続けるだけで一度も捕まらない遊びでは、狩りが最後まで終わりません。遊びの終わりに、じゃらしの先を前足でしっかり押さえさせ、そのあとにおやつを1つ。指針も、遊びの後におやつをあげることをすすめています。捕まえて、食べて、それで一回の狩りが終わります。
遊びに誘うのは、ごはんの前にする
最後はタイミングです。ごはんを食べた直後の猫と、時間が空いた猫とで遊び方を比べた実験では、時間が空いてからのほうが遊びは強くなり、おもちゃを避けることも減りました。お腹が満ちていると、狩りへの気持ちは弱まるということです。
食後に誘って反応が薄いなら、時間をずらしてみてください。ごはんの前に遊んで、最後に捕まえさせ、そのままごはんにすれば、見つけて、追って、捕まえて、食べる、という流れがひとつにつながります。
まとめ
大人の猫が遊ばなくなったように見える時は、遊ばせ方を少し変えるだけで、また乗ってくることがあります。
- 同じおもちゃが続いたら入れ替える。反応が薄くなったら別の物に
- じゃらしは、空中をさっと横切らせるか、猫からまっすぐ離していく
- 最後は捕まえさせて、おやつで終える
- 誘うのは食後すぐを避けて、ごはんの前に
じゃらしを目で追っているだけの日も、その子の中では、狩りはもう始まっています。次は、それを最後まで終わらせてあげてください。
TOMORU|犬猫と暮らす毎日のために、ケアを考えています。
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