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犬が疲れている時のサインは? 散歩や遊びで疲れさせすぎない見方

散歩の途中で、急に座り込んで動かなくなる。「疲れたのかな」「それとも、ただのわがまま?」と迷ったことはありませんか。犬は疲れたと言葉では言えませんが、息づかいや、運動の後の様子には合図が出ています。この記事では、疲れのサインの見分け方と、気づいた時の休ませ方、遊びの区切り方をまとめました。

座り込むのは、疲れの時だけではない

まず知っておきたいのは、犬が歩かなくなる理由は疲れだけではない、ということです。英国の犬の福祉団体 Dogs Trust は、散歩で歩こうとしない犬の理由として、疲れた・休みたいのほかに、こんなものを挙げています。

  • 好きな場所(公園や、おやつをもらえるお店)へ行きたい
  • 嫌な思いをした場所(動物病院など)を避けたい
  • 遊んでいる途中で、まだ続けたい
  • 止まれば、おやつで誘ってもらえると覚えている
  • 痛い、具合が悪い、けがをしている
  • リードに慣れていない

「わがまま」に見える座り込みの多くは、行きたい、行きたくない、という気持ちの表れです。一方で疲れの時は、別のサインが一緒に出ます。米国の獣医行動学の専門医が書いた解説では、運動中に息が上がっている時や、何度も座ろう・伏せようとする時は、すぐに止めて休ませるようすすめています。

どれくらいの運動で疲れるかは、年齢や性格、体の作りで大きく違います。長く走ってもまだ遊べる犬もいれば、近所を短く歩いただけで満足する犬もいます。よその犬ではなく、その子の様子を基準にしてください。

ハアハアが強くなったら、止めて水と休む時間をあげる

舌を出してハアハアと速く息をすることを、パンティングといいます。犬は人のように汗をかいて体を冷やすことができないので、このパンティングで体の熱を逃がしています。運動の後や暖かい日に見られやすいのはそのためです。

パンティングが強くなってきた時の手当てとして、英国の獣医療チャリティ PDSA が挙げているのは3つです。運動を止める。きれいな水をあげる。落ち着いて体が冷えるまで、時間と場所をあげる。散歩の途中なら、日陰で足を止めて、水を飲ませてから歩き出します。

パグやフレンチ・ブルドッグのような鼻の短い犬や、太り気味の犬は、パンティングが出やすいとされています。こうした子は、ほかの子より早めに休ませるくらいでちょうどいいはずです。また、息が速く浅くなる、首を伸ばして息をする、動きたがらない、といった様子は、体が熱くなりすぎているか、息が苦しくなっている警告のサインです。その時は、すぐに運動を切り上げます。

夢中で遊んでいる時は、こちらから区切る

ボール遊びや引っぱりっこでは、犬のほうから止まるのを待たないほうがいい場面があります。先ほどの専門医の解説は、興奮しすぎる遊びは避けるようすすめています。興奮が上がりすぎると、犬が自分で落ち着いたり、呼ばれて遊びをやめたりするのが難しくなるからです。

区切り方はシンプルです。遊んでいる間は興奮の度合いを見ておき、上がりすぎる前に「おしまい」と声をかけて休憩を入れます。そのあとは、おすわりなど知っている合図でおやつをもらう遊びのように、落ち着いてできる遊びに切り替えます。

激しい運動は、少しずつ増やすのが基本です。いつもより長く走らせたい日も、一度に増やさず、その子の様子を見ながら延ばしていきます。

疲れすぎは、運動の後の反応に出る

運動中に気づけなくても、疲れすぎは後の様子に出ます。同じ解説が運動の後のサインとして挙げているのは、こんな様子です。

  • 知っている合図や、遊びへの誘いへの反応が、いつもより遅い
  • いらいらしたり、逆に興奮しやすくなったりする
  • 伏せる、立ち上がる、がしにくそう
  • おすわりの形がくずれる

こうした様子が見られたら、しばらく運動を控えて休ませます。「いつもより遅い」に気づけるのは、ふだんのその子を見ている飼い主です。反応の速さや、おすわりの形を、元気な日に一度見ておくと比べやすくなります。

まとめ

疲れのサインは、座り込んだことそのものより、息と、運動の後の様子に出ます。

  • 座り込む理由は疲れだけではない。息が上がって何度も座ろうとするなら、止めて休ませる
  • ハアハアが強くなったら、止めて、水をあげて、冷えるまで休ませる
  • 夢中の遊びは、興奮が上がりすぎる前に「おしまい」で区切る
  • 運動の後に反応が遅い、立ち上がりにくいなら、しばらく運動を控える

次の散歩でその子が座り込んだら、まず口元の息を見てみてください。ハアハアしていなければ、疲れではなく「あっちに行きたい」のかもしれません。

参考:VCA Animal Hospitals 獣医行動学専門医の解説(2023年)/PDSA(英国の獣医療チャリティ・2021年)/Dogs Trust(英国の犬の福祉団体)

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